遺産整理の基礎知識

債務整理とは（借金問題の解決方法）

借金問題を解決する手続を、広く債務整理（さいむせいり）といいます。
債務（さいむ）とは借金や負債のことで、債務整理とは債務の整理をして生活の立て直しをはかることです。
お金を貸した側を債権者（さいけんしゃ）、借りた側を債務者（さいむしゃ）といいます。

司法書士が債務整理に関わる場合、その方法としては大きく次の３つがあります。

１．任意整理（にんいせいり）

認定司法書士が依頼者（債務者）の代理人となって、依頼者に可能な方法で返済できるように債権者と交渉をする手続。
過払金がある場合には、その取戻しも行う。

２．自己破産（じこはさん）

依頼者の収入や財産では債務全部の返済ができない場合に、依頼者の持っている財産でできる限りの返済を行い、残った債務を免除してもらうもの。
地方裁判所の手続。

３．個人再生（こじんさいせい）

依頼者の収入や財産では債務全部の返済ができない場合に、債務の一部を３年程度の分割で返済することで、残りの債務を免除してもらうもの。
地方裁判所の手続。
条件によっては自宅を売却されなくて済むといったメリットがある。

当事務所は、上記の手続すべてに対応しています。
詳細については、遠慮なくお問い合せ下さい。

専門家に相談するメリット

人は、借金の返済に追われている時には気持ちに余裕がなく、自分の責任だから自分で何とかするしかないと考えて、適切な対応をとることなくますます深みにはまってしまうことがあります。
「借金の問題は借りた者の責任」という風潮は、人に相談できないまま一人で問題を抱え込むことをさらに助長しているようです。
借金の問題を解決するには、さまざまな法律の知識が必要になります。
対応が遅れたり間違った対応をすることで、あとあとさまざまな不利益が生じるおそれがあります。
日々の生活に追われ、また、自暴自棄になって、借金の問題から目をそらしたままになってはいませんか？
少しばかり痛みを伴うかもしれません。
また、少しばかり恥をさらさなければならないかもしれません。
しかし、ほとんどの借金の問題は何らかの方法で解決できるものです。
早めに専門家に相談するに越したことはありません。
日々借金に関する相談を受ける中で、もっと早く専門家に相談してくれればよかったのにと思うことは少なからずあります。
借金の返済のためにさらに借金をしなければならなくなったときは、すでに赤信号です。
しかし、それでも遅すぎるということはありません。
少しばかり勇気を出して自分の借金問題に向き合って下さい。
そして、今後のことに少しでも不安を感じたならば、少し敷居が高いかもしれませんが、是非専門家にアドバイスを求めて下さい。
最近では、司法書士会、弁護士会、法テラス（日本司法支援センター）といったところが、無料で借金問題の相談を受ける窓口をもうけています。
多くの司法書士は、法律問題の解決を通して市民の皆様のお役に立てることを生き甲斐に感じているはずです。